センター大学 国際文化学科4年 和田茉樹 <3号 2022年1~2月>

Centre Break について

 一週間の休みが一月にあったので、友人の家で過ごしました。ルームメイトの家は全てやってくれる日本的な家庭でしたが、友人の家では基本自分の世話は自分でやるのが礼儀というアメリカっぽいお家でした。冷蔵庫も自分で開け、食べたいものは勝手にとって食べました。ルイビルにある田舎の家だったので、きれいな景色を見に行ったり、ピザを買って朝方までゲームをしたりしました。クリスマスや正月の休みより短いので、キャンパスに留まって遊ぶ人もいたと思います。私はアメリカの家庭をもっと知りたいと思ったので泊まりました。アメリカの家庭的な文化を知りたい人にとてもお勧めだと感じました。





授業について

 最後の春学期が始まり、秋学期とセンター学期を通して授業に余裕が出ることを考えて、5つの授業を履修しています。5つ中一つをオーケストラ(技術)、4つを宗教哲学、社会、映画研究、ライティング(勉強)を取りました。現在のところ、秋学期ほど追い込まれている感じもなく、オーケストラの授業がいい気分転換になってるのでいい選択が出来たのではと思っています。

Philosophy of religion 宗教哲学
 秋学期に宗教の授業を選択した、継続して宗教について学びたいと考えたので選択しました。毎回授業の予習としてリーディング(論文8枚や教科書5ページなど)、理解度確認のために一か月に一回くらいのテストがあります。授業の内容としては宗教とは何か、神様の存在について何がその根拠になり得るのかなど、哲学と宗教が混ざったものです。この科目の面白いところは、哲学は科学とは違うというところです。宗教や神様の存在にデータなどの根拠は必要ないために答えがないです。そのため、たまにあるグループディスカッションがとても盛り上がります。学期末にはテストがあります。この授業を通して、日本人は宗教に興味がなく仏教には神様がいないことを、素敵な宗教観の一つだと思って深く考えていきたいと思います。

Social 120
 新しい社会の分野の授業を履修しました。主にアメリカ社会や社会主義の社会構造について学んでいます。毎回授業の予習として教科書の2章分を読みます、リーディングの量は今取っている授業の中で一番多いです。授業の内容は、何が社会的な階級を分けているか、社会的な階級は私たちの生活にどのように影響しているか、さらにイギリスの産業革命におけるブルジョアと労働者の社会的構造から見れる社会階級の分裂など、様々な場面での社会構造について考えます。毎回のリーディングの後、それを参考に授業前までに小テストか1枚paperを書きます。課題は一番多いですが授業はほとんどリーディングの説明なので、全体で考えると他の授業よりは余裕があります。留学前に就職活動をして社会で働くことについて考えたので、この授業を通して自分の社会的役割や選択のヒントにもなるのではないかと考えます。Finalはテストではなく自分でテーマを作って社会的に比較をするpaperを提出します。

THR 133
 この授業では主に演劇の構造、歴史、役割について学びます。毎回授業の予習に一つの演劇の台本を読み、1枚paperを書きます。授業の内容としては、paperをもとに質問やみんなで話し合いたいところを言っていき、先生がそれに応えたり、生徒がディスカッションしたります。この授業の面白いところは、時代や国によって宗教や権力、階級がどのように演劇に反映されているかを見ることが出来るところです。例えばギリシャの演劇では神様が良く出てくるのに対し、インドの演劇にはカースト制度が出てきます。さらに、カースト制度に関する演劇においては、カースト階級が貧富に左右されるという宗教の授業では禁忌だと習った事柄が盛り込まれていたりします。そのようなことも含めて、演劇の目的やメッセージを考えることが出来るので楽しいです。最後の定期テストはpaperで、自分でギリシャの演劇とそれに影響されている現代の演劇を選んで比較します。ディスカッションと音楽や衣装など、演劇の要素に興味がある人にお勧めします。

CRW 160
 ライティングの授業です、留学報告書を読んで先輩がお勧めしていたので履修してみました。自分で小説を書くというもので、自分のこと、創作、比喩表現を使って書いたり日常であったことや変化を書いたり、方法は自由です。書いた後にworkshopで生徒たちが評価します、まだ私のグループの順番は来ていないのですが、自分の好きなところやこうしたらもっと良くなる、という意見が多いので楽しく授業を受けています。普段の授業ではリーディング(6ページくらい)の予習がありますが、workshopの間は他の生徒の作品(3ページくらい)を読んで評価するのが予習になります。今取っている授業の中で一番課題が少ないです。最後の定期テスト期間では、テストではなくpaperを書きます。自分の小説を書いて先生が評価するという形です。自分のwriting能力を磨けると先輩が書いていましたが、本当にその通りだと思います。

就職活動について

 何度か書いていると思いますが、今現在、留学前に就活を終えたのですが、それが精神的な負担にならずに済んでいると感じています。留学前に行きたい業界ややりたい社会貢献のかたちが決まっているのであれば、留学前の就活をぜひおすすめします。私の場合は、三年生の秋から四年生の6月にかけて就職活動をしました。最終面接を終えて内定書にサインする前に、採用担当の方に留学のことを話しました。そして、もし留学中に自分の気持ちが変わらなければ、面談(意思確認と雑談)という形で内定を決定してくださるということになったので、2月に面談をしました。現在は日本に帰ったら内定書への準備を進めるという形になっています。コロナによって3年生の8月から行くはずの留学が4年生の8月からからにずれ、5年生の5月に帰ることを想定したときに、周りは既に働いている中で卒論に追われることも考えやっておいてよかったと思います。